事件の裏に組織的動きがある?
そんなこともあって、「スパイ説」が浮上している。
07年4月6日付けの「夕刊フジ」によると、2曹と中国人女性が結婚したのは06年10月で、中国人女性はその2ヵ月後の12月に自ら入国管理室に「オーバーステイだ」と出頭したのだという。同紙は「中国女スパイの罠」という見出しを1面に掲げ、2曹が中国の女スパイに操られ、自らイージス艦の情報を盗んだのだし、
「事件の裏には、日本の防衛秘密を狙って、若い男性自衛官に中国人女性を接近させる組織的動きがあるとみられている」
と書いている。そして、
「一昨年以降、東京・元麻布にある中国大使館の武官室が一新され、動きが活発になっている。この武官室関係者がひんぱんに中華街に出入りしていたことが確認されている。当然、神奈川県警もこれを把握しており、今回の事件との接点をさぐっているはずだ」
という専門家のコメントを掲載している。
J-CASTニュースが海上自衛隊の広報に問い合わせてみたが、
「新聞報道されているのは神奈川県警から出されたもので、こちらからは何も話せない」
という。
神奈川県警も、
「取り調べ内容についてマスコミには出していない。私達は『捜査をしています』と言うだけだ」
と事件についてコメントしなかった。