「顔隠し」は「本人の希望」
さらに、朝日新聞は、1面で検証番組について扱い、
「再生への一歩に何が肝心なのかの具体的な姿勢も示せないまま。千草氏は『再生のスタート』『新生関西テレビ』と番組や会見で強調したが、視聴者にとってその具体像を描きづらい内容だった」
と報じている。
しかし、こう感じたのはマスコミや専門家ばかりではなかった。
関西テレビ広報部によると、放送日の4月3日24時までに、電話で105件、メールで400件の問い合わせが寄せられた。その内容は、「検証番組に出演していた製作スタッフの顔をなぜ映さなかったのか」「千草社長が処分後も取締役に残るのは何故なのか」と言ったものが多かったという。
さらに、キー局のフジテレビでも同様に、視聴者からの不満がぶつけられた。同社広報部によれば、4月3日24時までに電話で240件、4日午前5時までにメールで94件の問い合わせが寄せられた。こちらには、「製作スタッフが顔を出さない」ことに加え、「フジテレビの責任」についての問い合わせが相次いだ。関テレと合計すると840件近い苦情などの問い合わせが殺到したことになる。
関西テレビ広報部はJ-CASTニュースに対し、「顔隠し」の理由についてこう説明する。
「本人の希望があり、家庭や私生活などのプライバシーをかんがみて、あのような形になった」