「ズル休み」をして、大阪市のバス運転手が何度も海外旅行に出かけていた。しかし、友人のブログがきっかけでバレてしまう。いまや、他人のブログでも「顔出し」されたら危険なのだ。
いっしょに外国を訪れている写真が掲載された
大阪市は公式HP上で、懲戒処分を公表し「厳正に対処するとともに、不祥事再発を防止する」としている
大阪市交通局は、虚偽の休暇申請を行い、海外旅行を繰り返した同局自動車部の職員を07年3月29日付で懲戒免職処分にした。休暇の「虚偽申請」が発覚し、処分となったきっかけは職員の友人のブログだった。
旅行記として再三にわたり、いっしょに外国を訪れている写真が掲載され、「ズル休み」が発覚。しかし、当の本人は事実を否定、交通局からのパスポート提示依頼も拒否し、
「外務省に問い合わせればわかる」
というようなことを言ったらしい。つまり、「出国記録」などがバレるはずもなく、「ズル休み」の確かな証拠が握られることはないと思っていた、という。
しかし、交通局は東京入国管理局に出国記録を問い合わせ、「ズル休み」の証拠を握る。出国記録などの「個人情報」について、J-CASTニュースが法務省入国管理局にたずねると、
「個別事案については回答できない」
とした上で、一般論として、出国記録は「個人情報」として保護されているが、情報提供の対象が行政機関などの場合、相当な理由があれば提供できるようになっている、と話した。今回がその事案にあたる、というわけだ。