フジテレビは2007年3月26日、ライブドアに対して345億円の損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。ライブドアは05年に、フジテレビの大株主であるニッポン放送の株を大量取得し、フジテレビの買収や経営統合を迫った。フジテレビはこれを回避するため、ライブドアと協議の上で総額約440億円分のライブドア株を05年5月に引き受けた。ところが、ライブドアは粉飾決算による証券取引法違反等の容疑で06年１月に東京地方検察庁から強制捜査を受け、当時社長だった堀江貴文被告ら経営陣が逮捕された。そして06年4月にライブドアは上場廃止となった。このため、フジテレビは保有するライブドア株の扱いに困り、2006年3月にUSEN社長の宇野康秀氏に95億円で売却し、少なくとも345億円の損害を出したとしている。