村井氏は政府のIT戦略と資産との関連を否定
もっとも、記事中には村井氏のインタビューも登場、
「(持っているIT企業の株式の)売却益の一部はご自分の資産になりますね」
という記者の指摘に対して、
「もちろん。でもそれとIT戦略とは関係ない」
と答えている。
J-CASTニュースでは、村井氏にメールで取材を申し込んでいるが、3月23日20時現在、コメントは得られていない。
ちなみに01年には、村井氏が、インターネット関連機器メーカー最大手・米国シスコシステムズ社から与えられたストックオプション (自社株購入権)で得た所得について、東京国税局から多額の申告漏れを指摘された、という経緯もある。村井氏側は「日米の所得区分をめぐる税制上の見解の相違によるもの」などと説明、修正申告に応じている。村井氏は、自身が教鞭を取っている「湘南藤沢キャンパス(SFC)」内の学生団体が発行するメールマガジン「SFC CLIP」の取材に対して
「NHKからは『著名な方なので(修正申告の件を)とりあげないわけにはいかない』と言われました。何のための報道か、何のためのメディアかを考えさせられました」
とコメントを寄せ、報道に対する不快感をあらわにしている。
今回の特集では、村井氏が、竹中平蔵氏などとともに安倍首相と食事したことを紹介、3月21日は、こんな1文で終わっている。
「森内閣から始まった政府のIT戦略。政府が代わっても、『権威』が衰える気配はない」