「鼻歌」で曲名が分かる 次世代型検索サイト日本上陸

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   パソコンや携帯に向かって「鼻歌」を口ずさめば、知りたかった音楽の曲名やアーティスト名を簡単に検索できる。利用は無料、しかもお互いの「鼻歌」を評価したり、メッセージをつけたりするSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)機能としても利用できる。こんな「鼻歌」検索サイト「midomi」の日本語版が近々スタートする。

携帯に「鼻歌」吹き込むと、数秒でアーティスト名検索

「鼻歌」検索サイト「midomi」は、写真やコメントを載せてSNSとして楽しめる
「鼻歌」検索サイト「midomi」は、写真やコメントを載せてSNSとして楽しめる

   米国「Melodisi」社は、「鼻歌」で楽曲を検索できるサービス「midomi」(英語版)を2007年1月26日に始めた。このサービスは、利用者がパソコンに接続したマイクや携帯電話(送話部分)に向かって「鼻歌」を吹き込むと、数秒で楽曲名やアーティスト名を検索する。

   検索のデータベースとなるのは、一般の利用者たちによって投稿された数万件に及ぶ「鼻歌」。検索エンジン利用者が吹き込んだ「鼻歌」と、データベースの「鼻歌」の照合を可能にしたのは、「MARS」と呼ばれる言語・音楽認識技術だ。同社は、これを導入することで、人間の声と声を瞬時に、しかもかなり正確に照合させることを可能とした。このシステムなら、「鼻歌」照合の際、多少のスペルミスや音程、テンポのズレがあっても認識できるという。

   同社は、このシステムを「次世代型」の検索技術であるとして、人とコンピューターとが会話することを可能にするシステムになりうるものだとしている。同社の公式HPトップには、こんな言葉を掲げている。

「Breaking the Silence」

   人とコンピューターとの間の「沈黙を破る」という意味で、音の認識、その検索技術において、最先端を進んでいるという自負が見て取れる。

楽しむにはJASRACへの利用料が必要

   「鼻歌」検索は会員登録なしでも使えるが、会員登録すれば自身の「鼻歌」を登録し、写真を掲載したり、コメントを書き入れたりすることができる。

   さらに、「ファン」としてコメントを書きこんだり、同じ曲の「鼻歌」を登録したりして、「のど自慢」ならぬ「鼻歌自慢」が行える。

   たとえば、「midomi」で実際に検索(07年3月20日現在)してみると、「Amazing Grace」なら126名が、「Let It Be」なら226名の「鼻歌」が登録されている。実力派も多く、それぞれの「鼻歌」を聞き比べることができる。

   一方、「midomi」が日本に上陸した場合、「著作権」問題はどうなるのか。J-CASTニュース日本音楽著作権協会(JASRAC)送信部にたずねた。すると、「midomi」は、広告収入で運営されるサイトなので、「商用配信」サイトとみなされ、

「鼻歌であろうとなかろうと著作権は生ずる。歌う人間がプロであろうとアマであろうと問わない」

   ので、サイト運営者はライセンスの申請や、一定の使用料をJASRACに対して支払う義務が生じる。

   IT関連のニュースを配信している「IT media」(07年3月19日)や「Impress Watch」(07年3月20日)は、「著作権」問題などがクリアすれば、日本語版「midomi」の利用は1~3か月後に始まる、とそれぞれ報じている。

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