2ちゃんねるの管理人、「ひろゆき」こと西村博之氏に対する訴訟が相次いでいるが、その一方で最近、メディアへの露出も目立つ。ひろゆき氏のインタビュー記事の掲載のほか、「東京スポーツ」では連載まで始まった。ただ、発言内容は「賠償金は払わない」で一貫、賠償額のトータルなども把握していないことを明らかにしてもいる。
J-CASTニュースがこれまでも報じてきたように、2ちゃんねるでの書き込み内容をめぐって、ひろゆき氏に対する訴訟が相次いでいる。当然、敗訴が相次ぎ、これまでにひろゆき氏が抱えている訴訟関連債務は、「数千万円」とされてきた。
取材が行われた京王プラザには自転車で来た
自らのブログでは、訴訟の感想をつづっている
これを覆したのが、読売新聞の2007年3月5日夕刊だ。1面の準トップと社会面のトップで大きく扱い、同紙の調べとして、少なくとも43件の敗訴が確定していることを報じている。この結果、ひろゆき氏に命じられた賠償額は約5,800万円、仮処分命令に従わないことによる「制裁金」が1日当たり88万円、累計約4億3,400万円に達しているのだという。社会面には
「法に不備 無法地帯」
「財産開示手段無し 差し押さえ出来ず」
という見出しが踊った。これまでは、夕刊フジが、ひろゆき氏に対して批判的な報道を続けてきたが、これに読売新聞も「参戦」した形だ。
ちなみにこの読売新聞の記事(1面掲載分)は、「電子メールで取材を申し込んでいるが、返答がない」という1文で終わっている。
東京スポーツでは、3月19日から、「エンタメ戦闘区域」というコーナーで、ひろゆき氏のインタビューを連載している(全4回を予定)。「賠償金は支払わない」という従来通りの主張を繰り返している。読売新聞の「賠償金4億円報道」にも触れ、
「でも額なんて全く把握してません」
と述べている。
一方で、取材が行われた京王プラザホテル(東京・新宿)には自転車で来たといい、ケチな一面を見せてもいる。
また、「タクシー会社を経営したい」「ケーブルテレビを開設するのも面白い」という構想を披露してもいる。ちなみのこのコーナー、ここ数週間で登場しているのは、俳優の中村敦夫さん、芸能界のスカウト、アダルトグッズの開発担当者など、きわめて個性豊かな人々だ。