迷いクジラ救うべきなのか ネット上で賛否両論

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「周りの市民さんの意向をくんだかたちだった」

   宇和島市などによると、07年3月13日に宇和島湾にクジラが迷い込んでいるところが発見された。最初は、金属音を出すなどして漁港の外に出そうとしたがうまく行かず、宇和島市、愛媛県宇和島地方局、宇和島海上保安庁、三浦漁協などが対策を協議。県総合科学博物館の学芸員の助言によって、ボートによる救出作業がなされることになった。しかし、クジラにロープをかけたところでクジラが暴れだし、ボートが転覆。真珠母貝養殖業を営む山本宣行さんが行方不明になり、消防署によって引き上げられたが、死亡が確認された。

   宇和島市はJ-CASTニュースの取材に対し、今回クジラの救助に至った理由を次のように話す。

   「クジラの命を救うのが目的だった」「周りの市民さんの意向をくんだかたちだった。(救助しなければ)『何とかしてくれ』という声が当然こちらに来たでしょう」「誰かが死ぬかとは思わなかった。万全の体制をとって(クジラ救助を)判断した」と説明している。

   なぜ1人の人の命が、クジラ救助のために奪われなくてはならなかったのだろうか。市からは次のような答えが返ってきた。

「皆さんが集まって『こうしたい』と話し合ってまとめたことで、責任がどこにあるか、という話ではないと思う」

   批判や抗議などは現在までに一つも寄せられていないという。

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