「オタクの街」秋葉原は国際観光地 国交省も積極的アピール

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   東京・秋葉原で電気製品だけでなく、アニメグッズやフィギュアも買い求める外国人が最近増えている。今や秋葉原は、日本のポップアートを世界に向けて発信する国際観光地としての地位を獲得しつつあり、国交省も外国人向けに秋葉原を積極的にアピールしようと力を入れている。

ガイドツアーでアニメセンターを案内

ここ数年、秋葉原を歩く外国人の団体客が増えている
ここ数年、秋葉原を歩く外国人の団体客が増えている

   国交省は、外国人観光客を日本に誘致する「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を2003年から行っている。その中核事業として、東アジアの旧正月前後(1月から2月)に「YOKOSO!JAPAN WEEKS」の名で、官民の関連団体や企業と一体となって、来日した外国人を対象に、京都や東京の街の無料ガイドツアーを実施している。

   東京の街では浅草や原宿といった定番に加えて、最近とみに人気が急上昇しているのが秋葉原なのだ。ここでは、社団法人・日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)が「秋葉原新発見ツアー」という無料ガイドツアーを主催しており、電気製品を扱う量販店だけでなく、アニメセンター、さらにCG制作を行うデジタル・ハリウッド大学などをも案内する。

   TIJが運営する「秋葉原新発見ツアー」HPでは英語、中国語、韓国語の表示が選択でき、無料ツアーが開催される期間中はアクセス数が急増するという。TIJ「秋葉原新発見ツアー」の担当者はJ-CASTニュースにこう話す。

「中国や韓国などアジア系の人に加え、最近増えているのはスキー目的で訪れるオーストラリア人だ。北海道のニセコや長野県の白馬などでスキーを楽しんだ後、秋葉原に立ち寄りたいと希望している」

   それも、電気機器だけでなく、「ここ数年はアニメやマンガ好きの“オタク外国人”が増えている」そうなのだ。そこで、無料ガイドツアーは2006年から電気製品中心に始めたが、2回目の07年から、東京アニメセンターなどを加えた。

「メイド喫茶」も新トレンドとして楽しむ

   TIJのHPには、こんな記述もある。

「秋葉原駅電気街口を出ると、街の『驚くべき雰囲気』に気づく」
「かわいらしいメイド服をまとった少女が、『メイド喫茶』のチラシを配っている姿を見るかもしれない」

   そして動画で、「秋葉原の新しい発見」として「メイド喫茶」が映し出され、

「秋葉原で最近ポピュラーなカフェ」

として紹介している。ここでは、アニメが街に飛び出しているというわけだ。

   2年前にニューヨークタイムズが「秋葉原で話題のカフェ」として「メイド喫茶」を取り上げ、最近ではパリに「メイド喫茶」がオープンしたと07年3月3日付けの産経新聞が報じた。この記事は、言葉の問題があるので外国人が「癒やし」の気分を得るのはやや難しいとしながらも、「メイド喫茶」が外国の地で流行する可能性はあるとしている。

   J-CASTニュースが国交省総合政策局国際観光課に「外国人」と「秋葉原」、「メイド喫茶」についてたずねると、

「彼らは『秋葉原』のポップカルチャーを日本の新しいトレンドとして楽しんでいる」

と言い、

   「Akihabara」や「anime」に興味を持っている外国人が、ネットで検索している最中に「メイド喫茶」に行き着き、多くの人が興味を持つのだろう、と話した。

   「人力検索サービス」を運営する「はてな」が、web上でキーワード解説を行っている「はてなダイアリーキーワード」では、「メイド喫茶」をこう解説している。

「『メイド喫茶』が新たなる日本文化の代名詞として世界で認知されるのも、もはや時間の問題か」
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