邦銀が相次いで海外事業を積極展開している。三井住友銀行は韓国の銀行グループ最大手の国民銀行と、国際的な大型融資案件や顧客の紹介など法人分野を中心に包括的な業務提携を結ぶ方針を固めた。2007年3月9日付で新聞各紙が一斉に報じた。日本経済新聞は「12日にも奥正之頭取が訪韓する」と伝えている。
大手銀行ではすでに、みずほコーポレート銀行が韓国の新韓銀行、韓国産業銀行と資本・業務提携し、また07年1月にはりそな銀行が韓国外換銀行とインドステイト銀行の両行と業務提携している。
地銀最大手の横浜銀行は3月9日、香港の地場銀行の最大手・東亜銀行と業務提携すると発表した。中国・アジアで活動中、あるいは進出を希望する双方の取引先企業に対し、それぞれ現地での金融サービスを提供する。また、横浜銀行は中長期的な人材育成を狙いに、東亜銀行に研修生を派遣することも検討する。
地方銀行では、4月2日に神戸市に本店を置く、みなと銀行が上海駐在員事務所を開設する。同行の海外拠点は1999年4月の発足以来初めてで、中国情報の収集・提供で取引先をサポートするという。