大人には理解できない
「自殺願望―どうすれば『抑止力』になるのか」「まわりにあわせすぎる人たち」などの著書がある女子高生問題に詳しいロブ@大月さんは、「生活に何の不満もない」という遺書に注目し、
「もちろん自殺には複合的要因があるのですが、不満が無いのが不満という理由もあるんです。トップクラスの高校に入って、入ったら輝かしい未来が開けると思っていたら、平坦な道が広がっているだけ。優秀とされる男子校、女子校は特に、異性との交流も無く、ただつまらないだけと退学する生徒も多い。一方で、不満が無く平坦であるがゆえに悲劇のヒロインに憧れる。自殺したらヒロインのごとく生きた証をのこせるのではないか、と自殺に走る。大人は不満が無いから自殺、というと理解できないようですが、実際にこういうことがあるんです」
と話した。