「学校が本気でいじめに取り組むかを見たかった」
同容疑者は起訴され、3月6日に青森地裁で初公判が開かれた。実は、被告は寺院に忍び込んで現金を盗んだなどとして建造物侵入、窃盗の罪にも問われており、これとあわせて検察側は懲役3年6ヶ月を求刑した。
被告側は
「いじめにあった経験から、学校が本気でいじめに取り組むかを見たかった」
と、学校の業務妨害が目的ではないと主張、寛大な判決を求めた。公判は即日結審し、判決は、3月26日の予定だ。
青森のケースでは、ちょっとしたいたずらが重大な結果を招くことになりそうだが、相次ぐ「自殺予告」の発端になった文科省宛の手紙の「その後」は、どうなったのだろうか。
手紙の差出人の調査などの対応にあたった東京都教育庁指導部では、当時をこう振り返る。
「『文書を出した生徒を救いたい』という一念でしたし、『むしろいたずらであってほしい』という思いで取り組んでいました。現段階でも、(この文書は)誰が書いたのか分かりませんし、これがいたずらだったかどうかも分かりません」
「もしいたずらだと判明したらどうするか」
というJ-CASTニュース記者の問いかけに対しては、刑事告訴などについては否定的だったが、
「仮にこれを書いた人が名乗り出たとして、『実はいたずらでした。ごめんなさい』といったレベルでは、もはや済まされない状況だとは思います」
と話した。