ネットユーザー「銚子電鉄を救え」 再建基金が1,000万円超

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   財政難が問題となっている銚子電気鉄道を救おうと、2007年1月に結成された「銚子電鉄サポーターズ」が集めた基金が、1,000万円を超えた。国から事業改善命令まで出されて、廃線の危機に瀕している銚子電鉄だが、大きな救いの手が差し伸べられた形だ。

経営難の銚子電鉄に救いの手が差し伸べられる
経営難の銚子電鉄に救いの手が差し伸べられる

   銚子電鉄は乗客の減少で経営難が続き、修理費用すらほとんどない状態になり、06年11月に同社ホームページ上で、同電鉄名物の「ぬれ煎餅」の購入を呼びかけた。「ぬれ煎餅」は、国の補助金の打ち切りが決まった95年から売り出して以来の同電鉄の人気商品だったが、ネット上の口コミやマスコミの報道などで噂が広まり、注文が殺到。さらに、オリジナルCD「デキちゃんもトコトコはしる」も好調に売上を伸ばしていたはずだった。
   しかし、銚子電鉄をさらにピンチがおそった。06年11月24日に関東運輸局から鉄道事業の改善命令が下されたのだ。そして、まくら木の腐食や折損、路盤内への沈下に加え、列車の通過中に遮断機が開くなど踏切の不具合などが見つかり、これらの修繕をする必要に迫られた。

会員2,500人の内、3分の2が銚子市市外の人

   そうした中、「銚子電鉄サポーターズ」が2007年1月14日に結成された。入会者は、安全対策工事基金として1口1,000円(法人10口以上から)の支援金を出し、銚子電鉄の修繕資金に当ててもらおう、というものだ。会では2007年3月5日時点で会員が2,500人を超え、基金も約1,130万円にまで上ったという。
   「銚子電鉄サポーターズ」担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、会員の3分の2が銚子市市外の人たちだと語る。

「ネットユーザーの人がほとんどだと思います。(現在銚子市にいなくて)銚子が出身の人たちが『昔懐かしい』ということで、70~80歳の人も会員になってくれたり。あと(千葉ロッテの)小林さんなどをはじめ、マスコミが取り上げてくれことが大きかった」

   なかには、ロッテの小林雅英投手が銚子電鉄への支援を呼びかけている姿をテレビで見て、300万円を寄付した人もいた。

   同会によれば、当面の目安としている基金の目標は、銚子電鉄が安全対策をクリアできる3,000万円。「集まり具合などを見て、善意ある人のお金が適正に使われることを確認して、近く銚子電鉄に寄付したい」としている。

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