移住者は「すぐ帰る」というイメージが定着
沖縄に移住してきても、地域に馴染もうとしない人が少なくないのも実情だ。沖縄で「気まま」に暮らしたいと思って来たので、地元民が大切にする地域行事を「わずらわしい」として避ける傾向もあるという。中には、盆の時期に地元民が踊る「エイサー」の練習に対して、騒音だから練習をやめてほしいと訴える人さえいるとのことだ。
沖縄県地域・離島課職員はJ-CASTニュースに、
「せっかく沖縄に移住してくれたのなら、文化や風習の違い、考え方の違いに触れてほしい」
と話す。違いを楽しむことこそ、本当の癒しになるはずだ。
「教えて!goo」などの掲示板にも、沖縄「移住」に関して多くの質問スレッドが立てられている。
仕事はあるのか、生活できるのか、地元の人とうまくやっていけるのかなど。
それに対し、
沖縄の就職率は悪いが、一応仕事はあるとした上で、「私が移住の際に一番苦労した事は『内地の人間はすぐ帰る』と思われている事」
「住んで2年位したら急に気持ちが通じるようになる。理由は目を輝かせて移住した人が2年もしないうちに黙って帰ってしまうから。(親身になっても裏切られるのでつらいなどの)前例があるので(地元の人は)2~5年はまともに(移住者と)付き合わない」
移住者は「すぐ帰る」というイメージがもはや地元民に定着してしまい、それが移住者を居づらくさせるという悪循環になっているというのだ。
「沖縄は楽園」という安易な思い込みが、どこの世界、いつの世にもある現実にぶつかって、幻滅し、失楽園となっているようだ。