「青田買い」として批判浴びる
05年には大阪地方連絡部堺出張所(大阪府堺市)が高校生向けに送っていた、勧誘用のDM(ダイレクトメール)が市議会で問題視された。文部科学省や厚生労働省の指導で、高校生への採用活動が解禁されるのは、3年生の9月以降とされていたが、2年生にもDMが送られていたのだ。これが「青田買い」だとされた。同出張所では、「住民基本台帳から書き写して名簿を作る際の転記ミス」と説明、「間違って送られた方には申し訳ない。再発防止に努めたい」と陳謝している。
さらに、自衛隊への反発が強い沖縄では、DMを送ること自体への風当たりも強い。地元紙「琉球新報」では、06年8月15日、この問題を報じ、名簿の作成に住民基本台帳の閲覧制度を活用していることを
「個人のプライバシーを侵している」
と批判する弁護士の声などを紹介している。
なお、冒頭に出てきた、広島での4次募集の採用試験は2月28日に行われたばかりで、合格発表は3月5日に予定されている。果たして、4月には予定の人数が集まるのか。