新米派遣社員のダメっぷりを見て安心
現実的な舞台設定と非現実的なストーリーの絶妙なマッチング――それが「ハケンの品格」が受けている理由だろう。感情移入がしやすくて、「水戸黄門」のようにストーリーがわかりやすい“現代のストレス解消ドラマ”なのだ。
「自分を含めて世の人たちは、加藤あいが演じる新米派遣社員のダメっぷりを見て今の自分に安心しつつ、自分には到底できないことをアッサリやってみせる大前春子を見て憧れを感じているんでしょう」(IT企業で働く30代サラリーマン)
しかしこんなに痛快な大前春子の契約期間は3ヶ月。「契約の更新は絶対にしない」と宣言し、あと1ヶ月すればどこへともなく去っていってしまうのだ。