元米大使館勤務の女巡る 新潮・文春VS読売の対決

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記者と女性は不倫していた?

「当時、在日アメリカ大使館に勤務していたこの女性は、読売の記者の妻の友達。さらに、女性は一佐の旧来の友人で、一佐を読売記者に紹介した。記者はこの女性とただならぬ仲になり(もちろん不倫)、『妻と離婚して、自分と結婚してほしい』と記者は女性に言った。しかし、しばらくしてから、記者はのらりくらりと結婚話から逃げ始め、女性は心を痛める。そこで女性の相談に乗っていた一佐が『いい話がある』と読売記者を呼び出し、話し合おうとしたときに問題の中国潜水艦事故について漏らしてしまった。記者は記事を書き、この女性は大使館から解雇された」

   新潮、文春の記事は、描き方にこそ多少の違いがあるものの、3人の関係についてはまるで同じ。さらに、同じ日の夕刊フジまでもが、ほぼ同じ内容を報じている。これについて、読売新聞社は2誌発売前日の07年2月21日、HP上に「本紙の取材は適正」と題した、本社編集主幹・滝鼻卓雄氏のコメントを掲載。この記者から事情聴取し、「取材が適正に行われたことを確認した」と説明している。さらに、女性の存在については、

「一部週刊誌が『第2の「西山事件」か』などの見出しで、『西山事件』と呼ばれた外務省秘密漏洩事件(1971年)同様、本紙記者があたかも女性を利用して情報を入手したように思わせる記事を掲載しましたが、取材過程に女性がかかわった事実はありません。また、取材先への脅迫など不当な行為もありませんでした」

   と全面否定している。さらに、これと同じ記事が翌日の紙面(1面)にも掲載された。
   しかし、あまりにも奇妙な複数メディアの記述の一致。防衛省近辺でも、この「スキャンダル」をめぐって騒がしくなってきた。防衛広報部報道室は、J-CASTニュースの取材に対し、「それについては何度も問い合わせいただいている」とした上で、

「まだ警務隊が捜査中の段階で、何も発表した事実はない。報道が先行していることは残念だ」

   と答えた。

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