宮崎県の東国原英夫知事がまたもやメディアとゴタゴタだ。宮崎日日新聞に対し「報道内容がおかしいから公開討論しようと申し込んだが、断られた」と自身のブログに書いたが、宮日新聞から抗議され、2007年2月16日に「申し込みをしていなかったことが判明」と訂正した。それにしても知事、メディアとのトラブルが多すぎないか。
実は公開討論、申し込んでいなかった
知事は「申し込みをしていなかったことが判明」と「報告」
J-CASTニュースが07年2月9日に「東知事『社説おかしい』と地元新聞に公開討論会申し入れ」と報じたとおり、07年2月8日のブログ「そのまんま日記」にはこう書かれていた。
「宮崎日日新聞の社説の一部分に疑義・異論があり、社説を書いた方と公開で議論させてくれないか?と宮日新聞さんに申し出たが、『社説は宮日全体の意見である』とやんわり断られた。いろいろあるものだ」
さらに同日のブログには、副知事問題で相変わらずメディアに激しい追究を受けている、とし、「あれはもう殆ど虐めに近い(笑)」と書いた。ところが、
07年2月16日のブログでは、
「『宮崎日日新聞社に公開で議論させてくれとの申し出をしたが、やんわり断られた』旨の記述をしましたが、実際には事務方が宮崎日日新聞社には伝えていなかったことが判明しましたので、『宮崎日日新聞社が断った』という事実は無かったことをここにご報告致します」
となっている。
宮崎日日新聞論説委員会はJ-CASTニュースの取材に対し、こう明かした。
「討論申し込みがあったなど全くそんな事実はなく、こちらの方からしかるべき対応をしてほしいと知事に申し入れました」
そして、あのような「記事」がブログに掲載されたのだという。
「マスコミとは非常にいい関係」と秘書広報課
しかし、元人気芸人でメディア慣れしているはずの東国原知事。就任してまだ1ヶ月も経っていないのに、メディアとのゴタゴタが多すぎないか。
07年2月5日の初の定例記者会見では、副知事は誰を選任する予定なのかという記者の質問に対し、「おかしいですよ、あなた達!」「僕の口から発表する話じゃない!!」。07年2月5日のブログでは、写真週刊誌「フライデー」について知事はこう書いた。
「僕が女性とツーショットで外を歩いている写真が掲載されている。良く見ると、何とそれは僕では無いのだ(中略)全く捏造である。信じられない」
これに対し「フライデー」が反論するといった具合だ。
宮崎県庁秘書広報課はJ-CASTニュースの取材に対し、
「記者に対し声を荒げたのは最初の定例会見だけ。あれは、副知事問題をしつこく聞かれたからです。その後はあんなことはなく、マスコミとは非常にいい関係になってると思います」
と知事を擁護するのだが…。