「戦略転換は偏った見方」とソニー
ゲーム業界に詳しいジャーナリストはソニーがゲーム機を見限った可能性について、J-CASTニュースにこう話した。
「前のPS2は1億台以上売れ、ソフトもそれなりの数が出ましたが、PS時代に比べソフトのミリオンヒットが全然出なくて、PS2用のゲームを作っていたゲーム会社の倒産や合併が相次いだことでわかるように、PS2事業はゲームとしては失敗だったんです。PS3は明らかにライバルのWiiに水を開けられ在庫の山。ゲーム機はソフトを売るために値段を下げて販売しますが、PS3は現在、1台売ると3万円の赤字といわれています。ソフトもまだ、これといったヒットが出ていない。PS3の先行きも怪しく、台所事情がいいとはいえないソニーが、ゲーム機事業を見限っても何の不思議も無い」
ソニーはゲーム機事業を見限ったのか。ソニー広報はJ-CASTニュースに対し、
「ゲーム機戦略を転換する報道がありましたが、それは偏った見方で、今後3年間に何の事業に投資を集中するかという戦略の中、ゲームも引き続き投資を集中しますし、特に、薄型テレビやデジカメ、ブルーレイ・ディスク機器に投資を集中するという方針を発表しました。半導体生産の委託は、PS2時代は生産できる外部の会社がなかったため自社でやっていたということです」
と話した。