「危ない」と分かっていても ウィニー止められない理由

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映画やビデオ、音楽が無料で手に入る魅力

「『どんなファイルでも手に入る魔法のツール』―ウィニーには、まさにそんな言葉がふさわしいと言えるだろう。また、もうひとつマニアックな楽しみ方として、『流出した情報を集める』なんていうやり方もある」

   そして、ご丁寧にも、ウィニーで流通している映画やわいせつ画像の例を、写真入りで特集しているのだ。

   独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のセキュリティーセンターでも、こう話す。

. 「何故止められないのかは、ウィニー上で何が流通しているかを見れば分かりますよ。映画やビデオ、音楽データなどを無料で手に入れられる、という点が大きいのでは」

   流通しているコンテンツの魅力故に、半ば「中毒状態」になってしまってウィニーを止められないでいるユーザーが多い、ということのようだ。

「リスクを認識しているのに何故ウイルス感染の事故が減らないのか」

というJ-CASTニュース記者の問いには、

「そもそもリスクなんて認識していないんです。みんな『自分だけは大丈夫』と思っている。当方では、ウイルス対策の一つとして、『出所が不明なファイルは開いてはいけない』とアドバイスしていますが、ウィニーで流通しているファイルは100%出所不明。欲を出して変なファイルを開き、ウイルスに感染するという例が多いです」

   そんな中、文化庁の文化審議会著作権分科会は1月30日、審議の検討結果を報告書案としてとりまとめ、ファイル交換ソフトで著作物をダウンロードすることについて、「私的複製」の範囲から除外する必要性を盛り込んだ。つまり、これからは単にウィニーで著作権違反のデータをダウンロードしただけで、ウィニーのユーザーは著作権法違反に問われる可能性が高くなる、ということだ。

   この規制強化が、ウィニーを止めるきっかけになるかもしれない。

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