謝っているのか反論しているのか不明
このコメントを受け、同誌は、番組の内容を、このように一刀両断にしている。
「番組の拠り所に三段論法は根底から覆され、牽強付会の『ウソ解釈』が明らかなのだ」
TBSは、報道各社の問い合わせを受け、2月7日、論文の筆者の了解を得ずに放送に使用したことと、表現が断定的だったことについてお詫びするコメントを発表した。その一方で、「データなどの捏造はない」とし、新潮の「捏造」という表現については「はなはだ遺憾」とも反論している。
TBS広報部ではJ-CASTニュースに対して
「『頭が良くなる音』という表現は断定的で問題があったけれども、番組中で出てきたコメントは、一般的に言われていること。『0を100だ』というような『捏造』もやっていない」
とも述べ、謝っているのか反論しているか、煮え切らない説明に終始した。どうやら、「個々のデータや識者のコメントに間違いはないが、それらを構成する際に、無理な推論をしたのがまずかった」というのが真意のようだ。また、「週刊新潮に対して抗議をするかどうかは決まっていない」と話している。
なお、J-CASTニュースでは取材の際に、同社が報道各社に送付した資料の送付を要請したが、J-CASTニュースがネットメディアだからなのか、
「一般のメディアではないので」
「過去に、インターネットでそういうもの(資料の全文?)が公開されたこともあったので」
という、これまた煮え切らない理由で拒否された。拒否の具体的な経緯についても「(私のレベルでは)よく分からない」とだけ答えた。
総務省は07年2月8日、この問題についての事実関係の調査に乗り出した。