「産む生産性」は菅の「お決まり」の言葉だった
なお食い下がる記者には、
「そのときの表現が、一字一句どうなっていたのかというのは、率直に申し上げて私が喋った全部、言葉尻までは覚えていませんから。少なくとも趣旨は、地域について申し上げたんです。生産性が高い、景気のいいといわれる地域が、出生率の点では低いところが東京など含めて多いということを申し上げました」
と、「覚えていない」ことを明らかにしただけだった。
ちなみに、菅氏は山陰中央新報の個別インタビュー(06年8月掲載)でも「少子化問題でも、生産性が高い東京が、子どもの生産性は一番低い」などと答えており、「産む生産性」は菅氏の「お決まり」の言葉だった可能性が高そうだ。
同日の記者会見では、
「『柳沢発言』の大きな問題性は、多くの国民の皆様には相当程度、私たちの行動には共感いただいたと思っている」
とまで熱弁していた菅氏だが、なんとも恥ずかしい「結末」になりそうだ。
もっとも、J-CASTニュースが2月5日「橋下徹弁護士 『柳沢擁護』に熱弁」でも報じたとおり、「言葉狩り」に終始する国会運営については、「共感」するどころか「疑問」の声が多く上がっているのも事実だ。