「ひとり1ミクシィID」になる?
なお、同記者会見では、高円宮承子女王がミクシィに書いていた内容をきっかけに、奔放な生活ぶりを週刊誌に暴露されたことについて質問が飛び、
「多くの有名な方にミクシィをご利用いただいているというのは光栄な話。一方で、有名な方であるだけに、(ミクシィの利用が)見つかったりした時に騒ぎになったり、今回のように報道されてしまうというのは残念に思っている」
と応じている。笠原社長は「ひとり1ミクシィID」を目指すとも発言しているが、インフラが大きくなり、バーチャルとリアルとの境目が曖昧になるにつれて、その運営の負担が重荷になっている様子も、一方では感じさせた。
ここ数日を見ても、「ミクシィ」という言葉が新聞の社会面に登場する例が多い。2月4日に投開票された愛知県知事選で落選した候補者の支援者がミクシィで応援を呼びかけていたことが「公職選挙法抵触のおそれ」として問題視されたり、2月6日早朝には、静岡空港の建設に反対する自営業の男性が、ミクシィ日記に静岡県知事に対する抗議文や遺書のような詩を書き込み、その30分後に県庁前で焼身自殺する、という事件も起きている。
「1億総ミクシィユーザー」という状態に近づくにつれて、ミクシィを舞台にした事件が増えてしまう、という皮肉な事態が起きている。