豆ダイエットで25キロやせ!? 健康雑誌の驚くべき実態

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「科学的な証拠があるのかいうと難しいところがある」

   『壮快』07年3月号はほかに、「〈タマネギ〉で白内障 糖尿病が大改善!ひざ痛耳鳴りも消えたと超人気」「〈アワビの粉末〉で緑内障 白内障、飛蚊症 網膜症が大改善 視力も視界も視野も大復活」など様々な特集が掲載されている。株も売上も「吉方位」に置いたら急上昇するとかいう「財運ボックス」の特集はまあ別としても、そもそも医療的立場や科学的見地にもとづいた「健康雑誌」なのだろうか。室橋一彦編集長は、

「弊誌『壮快』に掲載している多くの記事は、医療の専門家、研究者、著名人、読者等の署名記事でございます。医療的見地・科学的見地を基本としておりますが、専門情報等を日常生活に役立てるかけはしとして、読者ら一般生活人の体験記も掲載しております。その場合も体験記に対する専門家のコメントを掲載しております」

   としている。

   一方、『はつらつ元気』(芸文社)07年3月号では、「ゲルマニウム温浴で肌ツルツル」「『ゴマのツボ貼り』療法」などが特集されている。ちなみに、ゲルマニウムは大阪大学の菊池誠教授に「健康にいいという科学的な根拠は無い」とされていたものだ。では、同誌では科学的な見地から編集されているのか。『はつらつ元気』の鈴木秀雄編集長からは意外な答えが返ってきた。

「載っている記事がすべて科学的なエビデンス(証拠)があるのかどうか、というと難しいところがありますよね。うちの場合、体験談にもとづいてそれを拾い上げて、実践術を紹介するというかたちになっています。健康や生命の営みを科学ですべて実証できるのかと言うと難しいですよね。例えば『気』とか。科学的にどうかというのは、あまりに『西洋医学的』な考え方で、(『はつらつ元気』では)民間療法とか体験データを統合して紹介しています」

   つまり、「健康」には科学だけでは解き明かせない「深~い」領域があり、ほかの人の体験を信じてみよう――こういうことのようだ。

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