「女性は子どもを産む機械」などと発言し、「女性蔑視だ」「政治家以前に人間失格」などとバッシングされている柳沢伯夫厚生労働相について、「問題だが、少し騒ぎすぎではないか」という見方も出てきている。さらに、2007年2月4日のテレビ番組では、橋下徹弁護士が「(柳沢大臣は)『女性が子供を産む機械』だと言おうとしたわけじゃない」と、柳沢擁護とも取れる発言をして話題になっている。
「全体の論調はごく普通の内容」と主張
大臣発言を擁護する声も、少しずつ出てきている?
今や「女の敵」どころか「日本の恥」など「国賊」扱いされている柳沢大臣だが、橋下弁護士はTBS系の番組「サンデージャポン」でこう熱弁した。
「比喩としては問題あるかもしれないが、『女性が子供を産む機械』だと言おうとしたわけじゃない。生まない人、生めない人のことを何も批判している言葉でもないのに、皆が(柳沢大臣の発言を)逆手にとって『生めない人は欠陥なのか!?』、とか、国語力がそんなに日本国にはないのか!」
橋下弁護士は柳沢大臣の今回の発言全体を調べ、全体の論調は「ごく普通の内容」であり、一部分だけを取り上げるのは誤りだ、と主張しているわけだ。
民俗学者の大月隆寛さんも橋下弁護士と同意見のようで、07年2月4日の産経新聞のウェブのコラムで、
「前後の脈絡すっとばして片言隻句を揚げ足取りして騒ぎ立てるメディアの手癖も恥知らず丸出し。ましてや、その尻馬に乗って女性議員たちが一斉に文句つけるありさまには、いやもう、心底萎(な)えました」
と野党とメディア批判をしているのだ。
騒ぎすぎではないか、という意見は女性にもある。
「品格に欠ける発言だが、くだらない問題ですね。野党が批判して辞任要求、そんなことをやってる前に国防含めて国会でやることがあるだろう。メディアも騒ぎすぎで、すごい幼稚な気がします」(ジャーナリストの大高未貴さん。スカイパーフェクTVの日本文化チャンネル桜の番組「報道ワイド日本」 07年1月29日)