「この採用試験は大卒未満人の就労機会確保が目的」
もっとも、
「記事にあるように『安定した職』というのが最大の魅力なのも事実です・・・公務員。 でも、それなら、なぜ『大卒枠』で挑戦しないのか!」
という意見もある。
J-CASTニュースは、多くのブログに書かれていた「クビは厳しすぎないか」という質問を尼崎市水道局にぶつけてみた。実は、今回と同様の学歴詐称が06年6月に尼崎市教育委員会の職員に見つかっていて、その職員は免職。他に詐称していた職員はいないのかと該当する268人を調査し、今回の元水道局職員が引っかかったのだと言う。
同水道局は、
「処分をどうするかは他都市の例も参考にしていますが、この水道局職員採用試験は大卒未満の人の就労機会確保が目的でしたし、受験用件にもはっきり記載していました。本来なら受かっていたはずの人が不採用になったわけですから、免職という形でなければ示しがつかないということなんです」
と話した。
他の自治体ではどうなのか。千葉市人事課に聞いてみた。千葉市では学歴を詐称し採用され働いた職員の例はないという。そして、こんな説明をしてくれた。
「免職は厳しいとは思います。ただ、一般論としては公務員の場合、公平な競争の中で採用不採用が決まります。その入り口の段階で不正をしていたということは、公務員のあり方、原則を貫くということで、免職になるのはしかたのないことなんです」