殺害後は遺体を、豚がいる家畜小屋に運んだ
翌24日の審理でも、さらに遺族にとっては耐えられない事実が明らかになっている。この日は、被告の関係者に対して検察が取り調べを行っている様子のビデオが上映された。ビデオの中で、被告が経営する農場に勤務し、被告と一緒に3ヶ月間暮らしたというアンドリュー・ベルウッド氏は、こう述べている。
「被告は売春婦をベッドに連れて行き、後ろ手に手錠をかけた上で、首を絞めて殺害した。殺害後は遺体を家畜小屋に運び、豚に食べさせた」
被告とは「数年来の知り合い」だというスコット・チャブ氏は、同様にビデオでこう話している。
「被告は、女性のことを『汚い腐った豚』だと思っていて、『単なる消耗品』としてしか見ていなかったようだ」
一方の被告は、ベッドに残された血痕などの生々しい証拠写真を見せられても、一貫して無罪を主張し続けている。
公判はまだ始まったばかりでこれだけの凄惨な事実が明らかになっているという状況だが、まだ審理すべき被害者の数は、少なくとも43人にのぼる。まだまだ多くの事実が明らかにされそうだ。なお、仮に被告が有罪だとされた場合、カナダでは死刑はなく、終身刑に服する見通しだ。