撮影後2~3ヶ月経過した写真しか入手できない
このグーグル・アース、日本でも人気で、その利用法を紹介する本も複数発売されている。その中には、「軍事活動をのぞき見しよう!」というコーナーを設け、グーグル・アースで見られる世界各地の軍事基地の写真が数十点紹介しているものもある。日本では、横田基地や厚木基地などが紹介されている。ここまで大量の写真が見られるとなると、軍事関係者が「安全保障上の懸念」を表明するのも一理あるかもしれない。
その一方で、グーグル日本法人の広報担当は、J-CASTニュースに対してこう反論する。
「そもそも、グーグル・アースで使用している写真は、一般に販売されているものです。それに、写真を仕入れている企業でも、プライバシーの問題から、撮影後2~3ヶ月経過した写真しか販売しません。各国、独自に最新の衛星写真を入手なさるでしょうから、グーグル・アースの古い写真は軍事用には役に立たないでしょう」
確かに正規軍同士の戦争といった場面では役に立たないのは確かだが、テロリストには貴重な情報であるのは間違いない。心配はやはりぬぐえない。