「2ちゃん」VS「夕刊フジ」 閉鎖騒動巡り全面対決

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   「2ちゃんねる」閉鎖騒動は、「2ちゃんねる」VS「夕刊フジ」の激突という様相を呈してきた。2007年1月16日に管理人の西村博之さんが携帯電話専用サイトで独占インタビューに応じ「まだ閉鎖する気はないですー」と明言。今回の騒動には「新聞が売れるという狙いがある」と夕刊フジを批判した。「2ちゃんねる」にはこのインタビュー配信後、「ZAKZAK(夕刊フジのサイト)へのリンクを全面禁止」などというスレッドが立ち、「祭り」になっている。

「差し押さえになっても、問題はない」

夕刊フジの「追及キャンペーン」は続きそうだ
夕刊フジの「追及キャンペーン」は続きそうだ

   このインタビューは、ひろゆきさんが取締役になっているニワンゴが、07年1月16日に携帯電話専用サイトに掲載したもの。「2ちゃんねる」の閉鎖の噂について、

「おいらはまだ閉鎖する気はないですー」

と閉鎖を全面否定した。

   全財産の仮差し押さえ申し立てが2007年1月12日に東京地裁に出され、差し押さえの対象が「2ちゃんねる」のドメインにまで及んでいることについては、

「ドメインの差し押さえ自体もかなり難しいと思いますが、仮に差し押さえになっても、別のドメインを割り当てるので問題はないと思います。検索すればすぐに見つかるのでさして困る人はいないんじゃないかと思います」

と、万が一の場合でも数時間で違うドメインで再開可能であるとした。

   「じゃあ、どうして閉鎖騒ぎになっているんですか?」という質問に対しては、こんな回答をした。

「失踪してなくても『失踪』って記事を書く新聞が売れるわけで、『2ch閉鎖』って書くとまた、新聞が売れるということじゃないかと。狼少年の寓話を彷彿とさせますよね。よい子の皆さんは真似しないようにしましょー」

   これは夕刊フジが 06年9月22日付で報じた「2ちゃんねるの『ひろゆき』失踪…掲示板閉鎖も」という記事を指している。
   さらに、「全財産が差し押さえ」と夕刊フジが書いていることについて、

「差し押さえというのは債権の額までしか差し押さえできないです。全財産の差し押さえが不可能ってのは、法務部のある会社ならわかってるはずなんですけどねぇ、、」

と皮肉った。

夕刊フジが連日追及キャンペーン

   今回の騒動は07年1月13日付の一面トップに、「2ちゃんねる停止」という大きな見出しを躍らせた夕刊フジが発端であることは言うまでもない。ひろゆきさんに対し約500万円の債権を持つ東京都の会社員の男性(35)が財産の仮差し押さえを地裁に申し立てた件で、「早ければ再来週にも強制執行される」と書き、差し押さえの対象は「ドメインにまで及ぶ」とした。さらに夕刊フジは、07年1月17日付でまた1面トップに「2ちゃんねる管理人に破産申し立て」というデカイ見出しを躍らせた。埼玉県の男性会社員(35)が東京地裁に申し立てたとされ、ひろゆきさんが「2ちゃんねる」のカキコミに関する裁判で負けた賠償請求に一切応じないため、ヒューザーの小嶋進元社長に対して被害者が行ったように、ひろゆきさんを破産させ賠償金を確保するのが狙い、と書かれている。

   「夕刊フジは明らかに2ちゃんを攻撃対象にしている」という思いからか、07年1月16日から、「2ちゃん叩きに必死なzakzakのURLは書き込めなくなりますた」「2ちゃんねる、ZAKZAKへのリンクを全面禁止 一部ニュース板での引用も禁止に」などZAKZAKを排除しようというスレッドがいくつも立ち「祭り」になっている。

   夕刊フジは07年1月18日付でさらなる爆弾を投下した。「2ちゃんねる断末魔。ひろゆき勘違い答弁」という見出しで、今回のインタビュー内容を題材に、

「本紙(13日付)報道では閉鎖について一切言及していない。西村氏自身が2chに踊らされたことを露呈してしまった格好だ」
「『失踪がウソ』というのなら、どうして現在、東京地裁に西村氏への公示送達が申し立てられているのか、納得いく説明もない」

   さらに、先の「全財産差し押さえ」の記述について、「西村氏は不動産がないとされているため、結果的に仮差し押さえ命令が下りれば、対象は西村氏の全財産に及ぶことになるのだ」とした。これからも夕刊フジのひろゆきさんと2ちゃんねるを追及するキャンペーンは続きそうだ。

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