人名間違いで刷り直しにでもなったら
この問題をDTP業界内の勉強会で早くから提起していた、フォント専門家の宮崎徹さん((株)ユービック代表)は、こう警告する。
「普通の文字化けなら、ぱっと見て気づくのですが、今回は何の『警告』もなく、知らないうちに字体が入れ替わっていることが問題なんです。WindowsDTPで印刷が終了した後、人名間違いで刷り直しにでもなったら、編集者にとっては大問題です」
マイクロソフトでは、XPで作成した文書がVistaでも同じ字体で表示されるようなフォントを提供し、一応の対応策は講じているが、宮崎さんは「小手先の対応」と批判している。
細かい字体の違いが重大な違いになってくる編集者にとっては、新OSの導入には、十分な注意が必要になりそうだ。