メールやおサイフ機能はもちろん、グーグルを検索してホームページを閲覧すれば、最新のニュースが見られるし、お気に入りの音楽が聴けて、ゲームもできる。求職活動も、勉強だってできるようになった携帯電話。いまケータイを使って、パソコンと同じような感覚でWEBサイトを見たい、ブログを楽しみたいという人が増えている。
総務省の調査では、インターネット利用者数は携帯電話がパソコンを、05年末時点で初めて上回ったという。パソコンユーザーの6,601万人に対して、携帯電話・PHSユーザーは6,923万人。このうち、両方を使うユーザーは4,862万人で、パソコンのみ使うユーザーは前年から521万人減ったという。世代別では10代(13歳以上)、20代のユーザーの6割以上が携帯電話からインターネットを利用しているほどだ。
言うまでもなく、パソコンは持ち歩くには不便だ。ケータイのパソコン化は、いつでも、どこでも、そのときにWEBサイトを利用したい、楽しみたいという利用者ニーズに、ケータイの機能が応えていることの証しともいえる。
日立もワイド画面の新製品投入
「W51Hは画面も大きくクリアだから文字も見やすい」(画像はイメージです)
auの新モデル「W51H」を開発した日立製作所は、「液晶のキレイさと指先での簡単操作を実感してもらいたい。パソコン感覚で、快適にネットサーフィンしてもらえる」としている。
同社の新製品W51Hは、デジタルハイビジョン液晶テレビ「Wooo」で実績のあるIPS液晶を搭載。2.9インチワイドVGAの大画面で、細かな文字もクリアに表示されるから、EZナビウォークの地図も見やすい。また、ビュースタイルで横向きにすれば、横800ドットの表示領域により、多くのパソコン向けWEBサイトを、そのまま縦スクロールするだけで閲覧できる。
パソコンのタッチパッドのように、スムーズに操作できる「スマートセンサー」機能は、まさに指先だけで快適な操作を可能にした。スマートセンサーは指紋認証によるセキュリティー機能としても利用でき、オートロックと組み合わせることで安全性を高めてもいる。文字通り、指先が「カギ」になったのだ。
ケータイのパソコン化の流れは止まりそうもない。いったいケータイはどこまで進化するのだろうか――