後任が決まるまで報道されたくなかった?
J-CASTニュースでは、この反論記事を書いた増田美智子記者に再び話を聞いた。
「『記事は十分な取材に基づいたもの』という当初のスタンスは変わらない」とした上で、今回の反論記事に対してオーマイニュースからの反応は、特にまだないといい、「(オーマイニュースからの反応を)楽しみにしている」と、臨戦態勢だ。その一方で、電話の内容がきわめて詳細に紹介されていることについて「電話は録音してあったのか」「録音していた場合、鳥越氏の了解は取ってあるのか」という問いに対しては、いずれも「ノーコメント」としている。
一方で、JANJANに「辞任報道説」の情報提供をした、ジャーナリストの寺澤有さんは、今回の騒動を自身のブログで以下のように評している。
「『オーマイニュース』は円満な編集長交代を印象づけるため、後任が決まるまで報道されたくなかったのかもしれない。しかし、取材を受けた以上、きちんと対応するのが得策である。自分たちも報道機関を標榜しているのだから、わかりきったことである」
JANJANの反論記事を受けて、オーマイニュースの広報担当では、
「(『JANJANの記事は事実無根』という)見解に変わりはございません」
「(新たな抗議の申し入れなどの対応については) 検討中です」
とコメントしている。
ぺージビューが「低位安定」と言われているオーマイニュースだが、インターネット上のトラフィックを分析しているサイト「Alexa」でグラフ表示させてみると、オーマイニュースもJANJANも、ここ数日でアクセスが急増している様子だ。編集長の辞任騒動でアクセスが急増してしまうあたり、メディアとしては複雑な心境かも知れない。