米国発謎の「宗教団体」 日本で大キャンペーン

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「我々はカルトではないが、何者であるかは言えない」

   1979年にデモス氏がある牧師に「キリスト教の伝道を始めたい」と相談する。しかし、牧師は「宣教師はたくさんいるから、宣教師を支えるカネを持っている人が必要」とアドバイス、これが裏舞台での宗教活動を行うきっかけになった。
   タイム誌記者が財団に電話取材すると「我々はカルトではないが、何者であるかは言えない」と言われた。さらに取材を申し込むものの「自分達を広報しないのが伝統だ」というファクスだけが来て、結局は「謎」のまま記事は終わっている。現在はキリスト教保守派(右派)の立場で、中絶反対、ポルノ反対、同性愛反対などの運動を強固に展開。さらに、現ブッシュ大統領の当選にも貢献したとされている。

   ブログや掲示板を見ると、CMに不快感を訴えたり、反発する文章ばかりが目に付く。

「なぜ名前と住所が必要なのだ?」
「目的がよくわからないんですよ。本貰ってどうなの?」
「どんな団体かも明かさずにCMするのはキモイ。まあ、正体を隠して活動する連中にろくなのはいないよ」
「キリスト教原理主義とは一言で言うと聖書に畫かれている事は全て正しいとする考え方である(中略)こんな厄介な人達が作ったCMが神の國日本で流れている」
   J-CASTニュースは、今回の広告を担当したマッキャンエリクソン日本法人に取材を試みた。
「私どもは何も言えません。Power For Livingのメディアコールセンターに問い合わせてください」

   同社広報に電話番号を聞いて電話したところ、

「ここはプレスキットの郵送を受け付けるだけで、質問などに答えられる場所はどこにもありません」

だった。

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