県外から「遠征」してくる犯人はほとんどいない
さらに、寺田さんによると、県内で1年に摘発される盗撮・痴漢事件20~25件のうち、県外から「遠征」してくる犯人はほとんどいないという。この記事をきっかけに2ちゃんねるに立てられたスレッドも、盛り上がりに欠けている状況だ。どうやら、「他府県から盗撮犯が集まってきている」という報道は、「ネット上の書き込みが、コアな少数の『盗撮マニア』を引きつけただけ」、というあたりが真相のようだ。
そうは言っても、盗撮の被害が実際に起こっているのは紛れもない事実。しかも、「被害者は自分が盗撮されていることに気づかないので、尾行していた捜査員が盗撮犯を逮捕した時点で、(被害者が)初めて盗撮の事実に気づく」ということもしばしばなのだという。盗撮被害に遭わない手だてについては、このように話している。
「スカートの丈の長さなんて、流行によって変わってくるものです。ひょっとしたら、あと数年したら、『長いのが流行り』ということもあるかも知れない。関係機関を通じて学校には注意喚起をしていますが、結局は『各自でスカート丈が短すぎないか気をつける』といったところになりますよね」(県警鉄道警察隊)
「学校ごとに『常識的な身なりにするように』と指導するように伝えてあります。一昔前みたいに『物差しでスカート丈を測る』のような厳しい指導はできませんが…」(県教育委員会学校教育課)