軽い気持ちで「漏らす」 それが炎上につながる時代

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   この1年間、J-CASTニュースでは、様々な「ブログ炎上」の事例を取り上げました。そのせいか、「炎上」という言葉が一種の流行語になった年でした。年末企画「記者座談会」の第2回目では、「炎上」が起きる条件、時代背景について話し合ってみました。

2006年を振り返る J-CASTニュース記者座談会 vol.2

A: 今年色々あった「炎上」の中で、元アナウンサーの藪本雅子さんがブログに「女の子はパンツを見られない努力をしなさい!」書いて炎上した「パンツ事件」は大きかったよね。「言っている本人は、全然意図していなかったのに、結果として『炎上』してしまった」という点が、社会現象として注目すべきなのではないか、ということだね。

C: 藪本さん本人も「空気が読めなかった」とコメントしていますが、それ以降も、空気を読めずに炎上するブログが続出しました。

A: 空気を読む、というのは結構難しいのでは?

B: そう、読むべき空気が難しい。あのケースでは、パンツ云々よりは、日テレ自体の体質に対する批判が強かった。 盗撮した日テレアナウンサーの実名を日テレが公表しなかったことにも批判が集まった。藪本さんは、この点についてはブログでふれていなかったのに、何故かこれが藪本ブログでの「炎上」を加速させていた。

A: 実名でうっかりモノを言うと危ない。それを示した最初の本格的事例かも知れない。

「企業のヒモつき」と非難されて炎上したブログも…
「企業のヒモつき」と非難されて炎上したブログも…

D: 本来ならは、公序良俗に反しなければ、自分の意見を自由に言える場がブログだったはずなんですけどね…。 今となっては、暗闇の中から、誰かからいきなりぶん殴られる、という感じもしますよね。

A: でも、ぶん殴る側からすると、「それに対する耐性を持て」ってことでしょう?でもそれは、一般の心優しい人には酷だよね。

C: J-CASTニュースのコメント欄には過激な書き込みも多いせいで、感覚が麻痺してきたというか、耐性が出来た面があると思うのですが、その耐性を一般的なリテラシーとして身につけないといけない、というのは無理があるように思う。

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