米リンデン・ラボ(Linden Lab)が運営する「セカンドライフ(Second Life)」が注目を集めている。インターネット上の3次元の仮想世界のなかで、アバター(自分の分身)が他のアバターとチャットをしたり、モノを作ったりして遊ぶ、言ってみればゲームのような空間だ。現在では登録者数が200万人を超えて、巨大な企業戦略の場に成長しつつある。日本上陸も秒読みで、関連業界は騒然といったところだ。
J-CASTニュース記者は「セカンドライフ」をPCにインストールし、実際に「潜入取材」を行った。
Tシャツの入手の仕方や着方まで教えてくれる
セカンドライフ内での共通言語は、もちろん英語。自分なりに容姿を編集したいくつものアバターが歩いていたり、会話をしたりしている。最初は訳がわからず仮想の街をうろうろ。すると、英語で話しかけられ、チャットが始まる。
街には、男性・女性・キャラクターなど様々なアバターが混在し、人気スポットともなると相当な混雑。物や人にぶつかったり、クルマに乗れたり、となんとも精巧につくられている。記者は、ある街で出会った外国人(国籍不詳)に「君のTシャツかっこいいね」と言うと、Tシャツを入手した場所を教えてくれた。実際そこにジャンプしてみると、彼も一緒にジャンプ。Tシャツの入手の仕方や着方まで、手取り足取り教えてくれる。
「Toyota Scion City」では実際にトヨタ車の試乗が可能だ
日本人が多く集うと言われるスポットに行ってみると、実際に日本人と遭遇。最初は「Hi」などと英語で話しかけてみて様子を伺うが、日本人と分かるとローマ字でのチャットが始まる。記者が出会ったのは学生で、ある雑誌で「セカンドライフ」の記事を読んで興味を持ち、登録したという。
「英語で話すのは大変。昨日はポルトガル人と話した。あんまり、英語は得意じゃないんだけど、ここでブラッシュアップしてみようと思う」
ある場所では、日本語を使ってチャットができるソフトのダウンロードの仕方を記したポスターが貼られており、ポスターをクリックするとダウンロードサイトへと飛べる。「日本人スポット」では英語に混じって、日本語テキストでチャットを楽しむ人が多くおり、英語が苦手な日本人に一役買っている。