「手紙やFAXがメールに代わっただけ」
そうしたなか、高知県南国市の新宮神社がJ-CASTニュースの取材に答えてくれた。同神社が「ネット参拝」を始めたのが10年ほど前。きっかけは「面白そうだった」からだという。
「昔から、入院などで参拝できないなどいろんな人がいまして、そんな人から祈願や罪けがれを浄化してほしいなど手紙やFAXが来て、それに応じたわけです。ネット参拝はその現代版なんです」
と、手紙やFAXがメールに代わっただけの話だと説明する。また、お守りやお札などのネット販売をしていたが、もうやめたのだという。「送料をどうするだとか、注文があった品が無くなっちゃうとか(笑い)色々煩雑だったので。ネット参拝も無料でやっていますから、忙しいだけで、大変なんですよ」 と苦労話になった。
それでは、ネット参拝をしていない神社はどんな考えなのか。東京都の神田明神は、
「お参りなので、ご本人が足を運ばなくては意味がないんですよ」
と、ネット参拝は「邪道」と言わんばかりだった。
ネット上の意見はどうなのか。ブログを検索してみると「遠方だからとか、面倒だからという理由で、その場所に行かないで御利益だけ得ようとするというのは、あまりにも信念が腐ってはいないだろうか」といった批判的意見があった。
一方、2ちゃんねるではこうだ。
「おまいら、八百万の神を舐めるな。ネットにだって神様はいるんだぞ!」「800万もいるんだから、とっくにネット上に引越しした神もいるって」「結局大事なのは祈る気持ちだろ?」「サーバーを御神体にして分霊すればいい」
こちらは、ネット参拝でも意味があるというカキコミも多かった。