湯川専務のテレビCMで一世を風靡したセガの家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」(DC)用の新作ゲームが2007年2月に登場する。DCは2001年3月に製造中止になっているが、このニュースを聞き、2ちゃんねるでは、「ひょっとして、セガが新しいゲーム機を出すのでは」といった期待感も出ている。
セガといえば、「スーパーファミコン」時代は「メガドライブ」、「プレイステーション」(PS)では「サターン」、そして「PS2」では「DC」とテレビゲーム機のライバル関係にあり、最初は販売台数でデッドヒートを演じていた。しかし、結局家庭用ゲーム機事業の赤字が膨らみ、サミーと合併することになった。
新作登場はだれも想像していなかった
ネット上の期待の声に反して、今後の新作の発売予定はないという
昔からのセガファンは、セガ独特の雰囲気がある「ハード」に対する思い入れが根強く、今でもこれらのゲーム機を引っ張り出してきては遊んでいるファンもそれなりにいる。
発売されるソフトはシューティングゲームの「トリガーハート エグゼリカ」。06年5月にゲームセンターに登場した業務用ゲームだが、それをDC用に移植する。
実は、「DC」用ソフトに関しては、06年3月23日発売のシューティングゲーム「アンダーディフィート」が最後とされ、セガのホームページにも「ドリームキャストの最後を飾るのは、このソフトだ!」などと書かれていた。
だから、まさか新作が登場するとはだれも想像していなかった。
「マジかマジかそれはマジなのか絶対買うぞ買わせてもらうぞ」「DCユーザーとしては心意気を買いたい」「一人最低3つは予約しよう!!」などと購買をあおるカキコミが「2ちゃんねる」でも出ていて、「ドリームキャストに期待の新作発表で、PS3、Xboxマジ脂肪」「DCが息をふきかえしたってことはまさかSEGA新ードがっ!?」「正直ソニーがこけた今、セガが新ハードですべりこむしかない」などと、セガの新ハードへの期待まで出る始末なのだ。
「DC」復活、やはり望み薄
では、カキコミで期待されているように「DC」は復活するのか。セガに問い合わせてみると、既に「DC」関連の部署は無くなっているのだと言う。セガ宣伝部にJ-CASTニュースは取材した。すると、
「本来ならDC用ソフトの新作は出ないはずでしたが、ゲームソフトメーカーが出したいと言って来まして、それで出すことになったんです」
「トリガーハート エグゼリカ」は「DC」と互換性の高い基盤を使った業務用ゲームのため、「DC」に移植しやすかったこともあるようだ。しかし、このゲームが大ヒットすれば「DC」の復活もあるのではないか。今後の新作はあるのか。
「DCで新しいソフトを出してほしいとのお客様の声が無いことはありませんが、少なくとも(トリガーハート以降の)今後の新作の発売予定はありません」
セガファンにとっては全くもって残念な回答だった。