オシム監督が2006年12月17日に行われたサッカー「トヨタ・クラブワールドカップ」決勝戦について、バルセロナ(スペイン)のロナウジーニョを「走れない選手がいると負ける」と酷評していたことが、一部報道で明らかになった。人気低迷が続く「オシムジャパン」だが、いまでも「オシムの言葉」の方は健在のようだ。
「トヨタ・クラブワールドカップ」の決勝戦「バルセロナ(スペイン)対インテルナシオナル(ブラジル)」のテレビ平均視聴率(関東地区)が20.5%だったことがビデオリサーチの発表で明らかになった。
「ロナウジーニョが走らないので負けた」
オシム監督はクラブワールドカップについて「ロナウジーニョが走らないので負けた」
前身の「トヨタカップ」(81年から開催)の時を含めると、関東地区で歴代2位の高視聴率を記録。ロナウジーニョをはじめとした世界トップレベルの選手が勢ぞろいするバルセロナの試合が、日本では大きな注目を集めた。試合の方は、1-0でインテルナシオナルが勝利。スター選手を集めたバルセロナは苦杯をなめた。
これに対し、オシム監督は世界に名だたるテクニシャンであるロナウジーニョを酷評。06年12月17日付け中日スポーツは次のように「オシムの言葉」を報じた。
「バルセロナの敗戦を見届けた日本代表・オシム監督はロナウジーニョ、そして欧州のチャンピオンチームを痛烈にぶった斬った。『一方はサッカーをスペクタクルな見せ物のようにとらえ、もうひとつは生活のための戦いと理解した。そして後者が勝ったのだ』(中略)『美というものは長続きしない。今日のサッカーでハッキリしているのは1人でも走れない選手がいると負けるということだ。その1人が誰かは申し上げないが、みなさんはわかっているはずだ』」
もちろん、「その1人」はロナウジーニョのことだ。