絶好調任天堂にトラブル 「おごり」はないのか

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   任天堂は、新型ゲーム機「Wii」のリモコン用ストラップと、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」のアダプターに不具合があるため、無償交換する、と2006年12月15日に発表した。年末商戦真っ只中にトラブルが重なったわけだが、ゲーム業界などから「任天堂は決算、DS人気と絶好調ゆえに、タガが緩んできたのではないか」という指摘も出ている。

   「Wii」のストラップの「ひも」がゲームプレイ中に切れて、手からすっぽ抜け、テレビや照明を直撃してしまう事故が起きていると、06年11月19日に先行発売したアメリカで話題になり、ユーチューブなどにその映像や写真が掲載されていた。

「欠陥はない。それでも自主回収」

「ユーチューブ」では「Wii」のストラップの「ひも」が切れる様子がアップロードされている
「ユーチューブ」では「Wii」のストラップの「ひも」が切れる様子がアップロードされている

   任天堂広報はこれまで、「ストラップに問題は無く、特殊な使い方などをした結果」と、あくまでユーザー側の責任としてきたが、実は、06年12月4日の出荷分から、それまで0.6mmの太さだった「ひも」を1.0mmに替え出荷していた。やはり、「欠陥」を意識しての事だったのか。ストラップの交換は、全世界で320万個、国内で約37万個を対象にしている。 任天堂広報はJ-CASTニュースの取材に答え、

   「欠陥などでは全くありません。前にも話したように、余程の事がなければ切れるなどということは起こりえないし、また、リモコンを手から離さないようにという注意を呼びかけてきました。ただし、より安心して遊んでいただけるように改良にも取り組んできたわけで、今回の無償交換を行うことになったわけです」

と話した。一部の報道にある「リコール」も完全否定。アメリカのCPSC(米消費者製品安全委員会)、日本の経済産業省から欠陥はないというお墨付きをもらい、それでも自主回収することにしたのだという。    一方で、06年12月6日に米国ワシントン州で集団訴訟を求める訴えが起こされたというニュースも流れた。これについて任天堂広報は、

   「集団訴訟に発展させようとしているようですが、訴えたのは1人です。集団の利益の何を求めているのかはっきりしていなくて、コメントのしようがないんです。凄いことがアメリカで起きているような誤解を生む報道はどうかと…」

と、「集団訴訟」と報じたメディアに対して疑問を呈している。

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