小泉に比べ、「根性が据わっていない」という評価
さらに、かねてから安倍首相への批判がすさまじい日刊ゲンダイは06年12月12日付けの紙面で「小泉前政権は酷かったが安倍政権はより無力無能無責任」と題し、次のように安倍首相を評している。
「小泉改革の継承を掲げる安倍だが、小泉ほどの唯我独尊になれない。もともと党内ではハグレがらすの小泉は批判に対して『関係ない』の一言で馬耳東風だったが、安倍はプリンスとか何とかいわれた乳母日傘の温室育ち。(中略)善悪は別にして根性が据わっていないのだ。党内からは『与党の意志を尊重する政権本来の姿に戻った』とか『与党の協調路線でくみしやすい内閣だ』とすっかり”評価”が上がっている」
つまりは、「自民党をぶっ壊す」とまで豪語して改革を進めた小泉前首相に比べ、安倍首相は道路特定財源については「根性が据わっていない」という評価が各紙に共通している。それは、復党問題しかりであり、それが支持率低下の要因、とみるのはどこも同じのようだ。
政治問題に詳しいあるジャーナリストはJ-CASTニュースの取材に対し、
「はっきりしていた小泉に比べ、安部はつねにパッとしないという風に国民には映る。言ってみれば、安倍は小泉の亡霊に取りつかれている。これからも支持率が低下し続けることだって考えられる」
と話す。高支持率を維持してきた小泉前首相の「亡霊」が安倍首相につきまとっている。