石原都知事の親バカ いいかげんにしろ

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目ぼしい業績を見つけたネットユーザーは誰一人いなかった

   11月28日付日刊ゲンダイは、「美術業界関係者」の話として、次の言葉を引用している。

「延啓氏が手がけているのは現代美術で、市場ではほとんど流通せず、買い手は官公庁とか企業しかいない。それもコネで探すしかありません。一般的な知名度が低いのは当然でしょうが、延啓氏は業界的にも“無名”です」

   さらに、ネット上Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」では、11月25日から「石原都知事の四男は有名な芸術家なのですか?」などの質問が書き込まれたが、ネットユーザーの検索には四男の「業績」もあまり引っ掛からなかったようだ。

「個展を開いただけで受賞歴などは全然無し、仕事は東京都関係のみですから、『画家』と言うより『コネ』としか思えません」

   目ぼしい業績を見つけたものは誰一人いなかった。

   それでも、都知事はその後も「ウチの息子は立派な絵描きですよ」「息子でありながら立派な芸術家」と幾度となく述べており、06年12月7日の都議会で、知事は「適正な手続きを経て旅費の費用弁償を受けたもので、違法性も問題もない」と発言している。しかし、石原都知事の「親バカぶり」はもう誰にも明らかなようで、06年12月9日付け朝日新聞社説でも、「親心が過ぎませんか」と題し、次のように批判されている。

「いくら親心が深くても、『違法性があるなら指摘してもらいたい』とまで言うのは、開き直りに聞こえる。法律に反しなければ何をやってもいい。まさか、そんなことを考えているわけではないだろうが、知事の品格が疑われる」

   さらに、四男の件に加えて、今度は三男をめぐってあらたな疑惑が浮上している。
06年12月8日付け日刊ゲンダイは、

「昨年秋の総選挙で三男の宏高氏(42)が当選した直後、福島県知事汚職で登場した水谷建設の元会長(61)と親子で祝宴を開き、500万円を手渡されたのではないかという。三男の資金管理団体などの政治資金収支報告書には記載されていないが、紙袋が料亭に運ばれたのは間違いないとの証言もある。(中略)疑惑の祝宴は石原ファミリーを直撃することになるのか」

   と報じている。さらに、「週刊朝日」06年12月22日号は、会合に出席した「キーマン」の500万円を含めた現金2千万円が焼酎の箱に入れられ、石原都知事に渡されたほか、知事の政治資金収支報告書にその記載がないとする証言を掲載している。ほかにも週刊誌に似たような報道もある。

   この件について、石原都知事は記者団に対して「知りませんね。私は関係ないよ」と発言しているが、疑惑が仮に本当なら、「親バカ」ではすまされない。

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