北朝鮮の「お笑い紅白」 嘉門達夫参加の怪情報

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   なんと、北朝鮮で行われるとされるロックコンサートに「KISS」「U2」にならんで、シンガーソングライターの嘉門達夫さんが参加するという怪情報があるらしい。2006年12月8日付夕刊フジが報じた。これに対し、嘉門さんの事務所は完全否定しており、さらには嘉門さん本人も知らない、としている。しかし、ネット上では「日本の紅白より面白い」などの声が上がっている。

   嘉門達夫さんは、大阪府出身のシンガーソングライター。「替え唄メドレー」「鼻から牛乳」などで有名だ。そんな日本の大物が、海外の大物「KISS」「U2」と北朝鮮で行われるロックコンサートに参加する――なんてことが本当にあり得るのだろうか?
   06年12月8日付け夕刊フジは次のように報じている。

「弾道ミサイル発射や核実験で国際的に孤立し、外貨獲得策に苦しむ北朝鮮が北版“紅白歌合戦”を画策していることが、7日分かった。北朝鮮初となる大規模なロックコンサートには、各国のアーティストが参加を表明しているといい、欧州のメディアを騒然とさせている。北朝鮮マニアの間でも『KISS』『U2』『嘉門達夫』など、紅白同様、早くも出場に向けた下馬評が飛び交っている。ただ、出演する人がいればだが…」

   このように「北朝鮮の紅白」が報じられるのにはわけがある。それは、北朝鮮の外国向けラジオ放送「朝鮮の声」在英国支局が06年12月6日、ホームページで次のような文章を掲載したからだ。

「平和のためのロック」、米国からも参加できる

北朝鮮でのロックコンサートへの参加を呼びかけるHP。写真はなぜかレッド・ツェッペリン
北朝鮮でのロックコンサートへの参加を呼びかけるHP。写真はなぜかレッド・ツェッペリン
「もしあなたがヘビーメタルを含むあらゆるジャンルのロックを演奏しているなら、北朝鮮の首都、平壌で行われる『平和のためのロック(ROCK FOR PEACE)』に参加することができます」

   さらにHPでは、たとえ米国からでも条件を満たせばコンサートに参加できること、歌詞が戦争や、セックス、暴力、無政府社会、帝国主義、差別、アンチ北朝鮮などを賛美するものではいけないこと、旅費は自己負担であること、などが記されている。この「平和のためのロック」コンサートは、07年5月1~4日の間に開催されるという。
   気になる参加者だが、HPでは次のように書かれている。

「私たちは現在、20の国から62のバンドの参加申し込みを受け付けており、参加者は週ごとに増えております」

「日本の紅白より面白いじゃん」

   さらに、HPに掲載されたレッド・ツェッペリンの写真には、

「残念ながら『ジョン・ボーナム』は平和のためのロックには今回参加することができません。しかし、私たちは『レッド・ツェッペリン』の素晴らしい音楽を未だに思い出します」

   という”意味深”なキャプションが付されているだけだ。レッド・ツェッペリンが参加するのかは不明だが、「嘉門達夫」「U2」「KISS」という名前はここには登場しない。
J-CASTニュースの取材に対し、嘉門さんの事務所は、

「そういう予定も話もありませんよ。(嘉門さん)本人も知らないと思います。私も報道で初めて知りました」

と困惑気味だ。

   しかし、ネット上では嘉門さんの登場を楽しみにしている様子だ。ネット上の掲示板2ちゃんねるでは次のようなカキコミが見られる。

「日本の紅白より面白いじゃん。本当にできれば」
「この人選ならちょっとみてえw」
「鼻から牛乳北からテポドン」
「『KISS』『U2』『嘉門達夫』素晴らしい3段落ちだよ。北の笑いのセンスは侮れないな」
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