男性が幻滅する女性の姿は!―――「鼻からタバコの煙を出したり、くわえタバコをする」「家事全般が出来ない人」「下ネタを何の躊躇なく話す」。クロスネットワークスが実施したアンケートでこんな結果が出た。こうした女性が男性に嫌われるのはなぜなのか。作家で恋愛ジャーナリストの潮凪洋介さんに分析、解説してもらった。
ランキングサイトを運営するクロスネットワークスが、「ランキングジャパン」会員男性1,200人にアンケート調査をし、「愛が冷めるのはこの瞬間? 男性が幻滅する女性の姿は!『男性から見た女性の萎え姿ランキング』」を2006年11月22日に発表した。
カマキリのように、メスに食べられることへの警戒心
それによるとトップ10は、
1位 鼻からタバコの煙を出したり、くわえタバコをする
2位 オフィス中に漂うくらい、匂いの強い香水をつけている
3位 電車の中で周りを気にせず化粧をしている
4位 電車の中で口を開けて寝ている
5位 化粧がなんとなく変。(眉毛の形・長さ、厚塗り)
6位 オフィスの机が散らかっている(男の自分より汚い)
7位 付き合ってみたら、家事全般が出来ない人だった
8位 下ネタを何の躊躇なく話す(少しは恥ずかしがって欲しい)
9位 スーパーやコンビニで、スウェットの上下や、ダボダボのジャージ姿で買い物
10位 すごくいい笑顔だけど、歯に青海苔が付いていた
「鼻からタバコの煙を出したり、くわえタバコをする」が、女性の萎え姿ランキングのトップだ
「恋愛デトックス 不毛な恋を終わらせて最高の結婚相手を手に入れる方法」「女性100人に聞いた『魅力ある男』の条件 何が彼女の心を動かすのか?」などの著書がある恋愛ジャーナリストの潮凪洋介さんは、このトップ10から読み取れるポイントは(1)女性は女性らしくあってほしい(2)男性は女性に立ててもらいたい――という男心なのだという。
「このアンケートを見ると男性が弱体化しているのを示していますね。まるでカマキリのオスのような警戒心があります。弱体化しているからこそ、女性は女性らしくあってほしいし、『カマ』を振るのは女性でなくオレでありたい、という男性としての思いが出ています」
アンケートにあるような女性に、男性なぜ幻滅するのか。潮凪さんは、「おっさんイメージ」がある女性が嫌がられるのだという。女性に対する幻想が崩れるのが嫌なこと。男性のテリトリーを侵害されることに対する畏怖があるのだという。それがランキングの1、2、3、4、5、7位だ。
「鼻から煙はモロにおっさんですが、化粧や、口をあけているのは、心の奥で『見てはいけない』と思っている女性のウラの姿なんです。女性に対する幻想が壊れる姿を見せられると、嫌悪感を感じてしまう。香水についてですが、匂いは動物の縄張りを示すもの。強い香水の女性は自己顕示欲が強く『オレのテリトリーを犯されるんじゃないか』と畏怖の念を感じてしまうんです」
理想とする女性像は「山内一豊の妻」
下ネタについてはオッサン臭さだけではなく、嫉妬やひがみも重なる場合があるという。
「女性のほうが男性より経験豊富な場合があって、そんな女性から下ネタが出ると、男性は圧倒されるんです。そして自分の経験や人生と比べ、嫉妬したりひがんだりする男性がいるんです」
また、生活の中で努力をしない女性、ガサツな女性は、男性に「結婚したらどうなる」という観点から嫌悪感を持たれるという。それが6、8、9位だ。
「家事や服装は、男性でもヤル気でなんとかなるものです。問題はその女性が努力する気が無いということ。今は結婚すると家事は男女が分担するようになってきていますが、分担を男性から女性に持ちかけたら『やってられねぇよ!』と逆ギレされる怖さを男性は感じています。結婚後の殺伐とした家庭を予感してしまうのです」
そして最後の10位だが、見た目の悪さもあるが、「運」の無い女性であり、男性は「運」の強い女性に憧れを持つようになってきたのだという。
「青海苔を食べたからといって、前歯に青海苔が付いたまま、とは限らないわけです。これは運の悪い女性なんです。男性は今NHKドラマ『功名が辻』のような夫婦を理想にする人が多くなっていて、ドラマの主人公のような運のいい女性と付き合いたい、結婚したいと憧れているんです」
やはり、根本的には今も昔と変わらず、男性の理想とする女性像は「山内一豊の妻」千代のような女性だということなのだろうか。