「モノよりカネ」発言で 辻元ブログが「祭り」

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   辻元清美衆議院議員が書いたブログがネット上で批判され、2ちゃんねるでは「祭り」になっている。問題になっているのは「病院に見舞いにきた人からモノをもらうより、5,000円もらったほうがありがたかったりするでしょ」という部分だ。批判の広がりを恐れてか、問題になった箇所は既に削除されているが、辻元議員の事務所では「(ブログに書いてある問題箇所は)辻元の持論で、国会議事録を調べてもらえばわかりますが、同じようなことを前にも言っています」と話している。

   問題の文章が書かれているのは「辻元清美のつじもとWEB」。2006年11月28日にアップした「防衛庁『省』昇格法案が採決へ――国民をだましうちにする自衛隊の『本来任務』」と題されたブログの記事だ。

「汗をかかずに金だけ出していればいい?」

議論を呼んだ箇所は、すでにブログからは削除されている
議論を呼んだ箇所は、すでにブログからは削除されている

「紛争地域では、人道支援はNGOなどの民間の活動に委ねるのがもはや世界の主流。もちろんそれには理由があって、ピースボートで世界の紛争地を支援して回っていた私には、軍隊という組織がいかに人道支援に適していないかがよく分かる」と書いた後、

「だいたい、病院に見舞いにきた人からモノをもらうより、5,000円もらったほうがありがたかったりするでしょ。援助ってそんなもの。日本から高い輸送費と人件費をかけて物資や人員を運ぶより、物資も医師なども現地調達した方が安上がりだし、自立にもつながるでしょ」

と安保委員会で発言したとブログに書いたのだ。

   2ちゃんねるで、このブログへの批判のスレッドが立ったのは06年11月29日 19時03分。同日23時02分までに2本のスレッドが立ち、それぞれ1,000のカキコミで埋まった。

「お金と交換するモノがなけりゃ、お金なんて紙くず同然 。病院のお見舞いと一緒にするな」
「ピンはねして有罪な奴が、こういうことを言うのは、世の中、金だよ金。って言っているような気がするよ」
「辻元って、阪神大震災で遠方から自分の時間を潰してボランティアしに駆け付けてくれた人の善意が有難くないんだ?」
「つまり昔のように汗をかかずに金だけ出していればいいと」
「金やったら権力者がモノにするだけだろ?物資だったらまだ庶民に行く気がするが」
「金だけ出しても意味がないのはアフリカを見れば分るはずだがね」

問題部分はブログから削除された

   J-CASTニュースは衆議院議員会館の辻元事務所に取材した。このブログの担当者という男性は、「5,000円~」は辻元議員が安保理委員会で発言した文言だとし、

「本質的な援助のありかたや、自衛隊のありかたを、きちんと言わなければならないという思いから、『こういう見方もある』との辻元の発言です。大きなカネを使って人や物を送るよりは、現地の人の雇用などにつながるような支援のほうがいいという意味で、昔からの辻元の持論。国会議事録を調べてもらえばわかりますが、同じようなことを前にも言っています」

と答えた。
   「持論」と言っても、今回問題になっている「5,000円~」の箇所はブログから削除されている。批判がこれ以上拡大するのを恐れたとも考えられなくはないが、担当者は、

「(辻元議員のブログについて)ネットで何が書かれているかは知りませんが、これまでもブログはアップした後もいろいろ直したりしているので…」

と、削除はこれまでも普通に行われていること、と言いたいようだった。

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