新型スカイラインの売れ行きが、日産の経営の今後を占う
その後を継ぐ新型スカイラインが国内外でどれだけ売れるかは、日産の経営の今後を占う意味でも注目される。10月に発表した06年9月中間決算は、カルロス・ゴーン社長体制に入って初の営業減益になったが、ゴーン社長は、スカイラインをはじめとする今年度下半期の反転攻勢で、07年3月期の年間決算では「必ず最高益を生み出す」と宣言した。この約束が本当に達成できるかどうかは、スカイラインがどの程度売れるかで相当程度、占うことができそうだ。
背水の陣を敷く日産は今後1年間、異業種の企業と連携するなど、国内でスカイライン販売促進の様々なイベントを展開する。 すでに玩具メーカーのタカラトミーと、ホームページ上で「リカちゃん」人形を使った異色の共同PR活動を始めた。リカちゃんが日産へ特別研修に出向き、スカイライン発表などのイベントに参加するという設定で、日産に関する情報発信を行っていくなど、なりふりかまわず反転攻勢をかける。