テレビ局とのタイアップが大きい
邦画興行の「復活」について、映連は「テレビ局とのタイアップや、映画の原作に人気コミックを使ったことが大きいのではないか」とみている。テレビ局が映画製作に加わったことで、テレビCMの機会が増えたり、番組で映画のメイキングを放映するなどで宣伝効果が高まった。さらには、「海猿」や「タイヨウのうた」「トリック劇場版2」「嫌われ松子の一生」などはテレビドラマとしても放映していて、テレビ局とのタイアップが功を奏している。
また、原作に人気コミックを用いた例が目立ち、「デスノート」や「ラブ★コン」「ハチミツとクローバー」「NANA2」などがある。「人気コミックの読者などの固定ファンがついていて、そういった人たちが観に来てくれている」(映連)と話している。
反対に、洋画はCGを駆使したド派手なアクションシーンや、「ハリー・ポッター」のようなシリーズものが増え、それが日本人には食傷ぎみであるようだ。