「就職できない人は欠陥品」 近畿大HPをめぐって議論

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   近畿大学理工学部理学科物理コースのホームページの就職情報がアクセス不能になった。大学側の説明では「サーバを停止している」というが、その原因は「新卒で就職できていない人は落ちこぼれで欠陥品」などといった文章を就職情報のページに掲載していたためだった。このページについて大学では復旧するかを検討しているという。

   物理コースのHPの就職情報のページ冒頭には次のような文章が2006年11月下旬まで掲載されていた。

「就職活動は君一人の《孤独な》戦いです。勝利を得るまで、人知れず何度も何度も立ち上がって挑戦です。幼稚園-小学校-中学-高校-大学…何度も苦しいことがありました。そして、いよいよ仕上げです。最後です。人生の方向を決めるのです。『新卒』のやり直しはできません。浪人はありません。2度とチャンスはありません。フリータやニートになっては、人生台無しです。復帰できません」

「新卒で就職する、しない、は天国と地獄の分かれ目」

就職できない人は欠陥品?大学HPの内容をめぐって議論
就職できない人は欠陥品?大学HPの内容をめぐって議論

   さらに、「以下の就職委員のお説教リンクを是非一度熟読し、戦いに挑んで下さい」と「お説教」のリンクが貼ってある。その「お説教リンク」にアクセスすると次のような文言が並ぶ。

「卒業してからでも大卒の資格で何とかなるわ…と思ったら大間違いです。社会は受け入れてくれません。何故なら,新卒で就職出来ていない人は落ちこぼれであり、欠陥品だからです。 君がどのように言い訳をしようと、社会は欠陥品と見ます。いや、言い訳をする場さえ与えられません」
「もう一度言います新卒で就職する,しない,は天国と地獄の分かれ目と言っても過言ではありません。今、君は大学『新卒』として社会に歓迎されるたった1回のチャンスにあり、人生の安定した基盤を作ることができるかどうかの瀬戸際に立っています」

   就職活動を行う学生には少々厳しい「お説教」が並ぶ。
   同ページの文章を執筆した同大同コースの就職委員はJ-CASTニュースの取材に対し、

「就職意識の低い学生がいまして、新卒で正社員で就職してほしいということがありました」

   と説明した。同委員の説明によると、「彼ら(学生)のなかでフリーターでいいやという人に新卒のチャンスを逃すことがないように」という気持ちをこめて執筆したのだという。

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