「失恋ツアー」を「癒し旅行」に変更
秋田県産業経済労働部観光課はJ-CASTニュースの取材に答え、
「知事は観光を活性化させようという強い思いと、日本海の冬のイメージを逆手に取ってみてはどうか、ということであの発言をされました。ただ(失恋した人をどうやって探すのか、など)様々な批判が出るのは当然です」
と話した。 男鹿市観光協会では、
「今回の失恋ツアーの窓口は男鹿温泉郷協同組合がやっていますが、企画が二転三転しているようで、まだこちらには最終報告が上がってきていません。ツアーが話題になって冬場の観光客が増えればいいことだと思います」
と話した。それではと、男鹿温泉郷協同組合に取材すると、「失恋ツアー」の話題にはほとほと疲れているという感じで担当者はこう話した。
「長年の課題だった冬季振興を図るという点で、私達にはいい話なんです。ところが失恋ツアーという言葉だけが一人歩きしてしまい、批判めいた言葉が寄せられているんです」
今年の秋田県は親の子供殺し事件などでイメージがよくない。さらに「失恋」が重なるとなれば、「秋田のシンボル、男鹿にそんなイメージを植えつけるのはいかがなものか」という意見が、県民からたくさん寄せられているというわけだ。
「失恋ツアーというのはニックネームにすぎません。現在は様々な企画を検討していますが、そのなかで『癒し旅行』という方向で企画が固まりそうです。県内外から男鹿に来ていただいて、癒されて暖まり元気になってもらう。そんなツアーになります」
07年2月からゴールデンウィーク前にかけ、30台の女性をターゲットにしたツアーになるのだという。でもなんだか、これだと「フツー」すぎる企画のような気もする。