新型カローラの販売 一見好調に見えるが…

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もっと安い軽自動車へと流れるユーザーも

   アクシオの売れ筋グレードであるFF1.5l「X」の販売価格は149万1,000円。コンパクトカーの人気車購入の目安となる150万は切ったが、先代モデルより4万2,000円も高い。カローラ店は新型であるからこそ大きな値引きを行えず、下取り価格でなんとかユーザーの購入意欲をあおろうとしている。
だが現在の市場では、カローラクラスなら諸費用込みで150万円がユーザーの予算の主流となっている。
 カローラユーザーの平均年齢が63歳ということもあり、年金生活者などは下取りで値が付かなければ購入できない。カローラ店のセールスは「カローラのフルモデルチェンジが、小型ミニバンタイプのシエンタを売りやすくした」いう。もっと安い軽自動車へと流れるユーザーも現れ、今回のカローラで廃止した1.3l車の低価格グレード待望論が、早くも現れている。
 一方のカローラフィールダーは、CMに木村拓哉さんを起用していることで若い女性の購入増を期待している。ところが軽自動車などと比べて室内は広く、実用的な装備は備えているものの、お洒落感が少ないとの評判。スタイルもあるが、内装のカラーが落ち着きすぎていることが不評のようだ。実質的に40代以降のユーザーが中心となり、200万円以下の価格帯の中でミニバンを含めて競合車が多く、大幅値引きに踏み切れない現状の販売は苦しい状況が続くと見られている。

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